怒りっぽかった自分が変わった理由
今でこそ「怒らなそう」「優しそう」と言われることもありますが、昔の私はもっとイライラしやすくて、気持ちの余裕も少なかったように思います。
そんな私が少しずつ変わっていったのは、自称ミニマリストとしての暮らしを始めてから。実は最近読んだ一冊の本が、その変化に大きく関わっていることを改めて教えてくれました。
それが、現役脳神経外科医の先生による『すぐやる脳』(※表紙がかわいい!)という本です。
この本は、ぐずぐずしてしまう自分の行動を、医学の観点から優しく後押ししてくれる内容。
実は特に印象的だったのは、アメリカ・カリフォルニア大学が行ったある研究について書かれていた部分でした。
汚部屋が老化を加速させる?
その実験では、ロサンゼルスにある32の家庭を対象に、家庭内の暮らしを観察。その結果、なんと「家の中にある“モノの多さ”が、ストレスホルモンである“コルチゾール”の分泌量を増やす」という事実が明らかになったそうです。
コルチゾールとは、副腎皮質から分泌されるホルモンで、ストレスを感じたときに交感神経を刺激し、血圧や心拍数を上昇させるもの。
本来は身体を守るための反応ですが、これが慢性的に続くと、免疫力の低下や老化促進などのリスクにもつながるのだとか。
この実験に触れた本の中では、そのパートの見出しがずばり「『汚部屋』は老化のスピードを速める」。インパクト大です。
たしかに、私も以前はモノがあふれた部屋にいると注意散漫になり、気持ちも落ち着きませんでした。
それが、自分にとって快適な量にモノをしぼり、空間にゆとりを持つようになってから、なんだか自然と心が穏やかになったような気がしています。
コルチゾールとの闘いは避けたい
視覚的な情報量=モノの量は、想像以上に脳と身体に負担をかけていたのかもしれません。私もモノを減らしてからは、自分がどれくらいの情報や刺激に耐えられるのか、その許容量のようなものがわかってきました。
「心の弱さ」や「ストレスに対する脆さ」を知ったからこそ、意識的にモノをむやみに増やさなくなったのだと思います。いま考えると、それはただの片付けではなく、自分の人生や健康に向き合うための選択だったのかもしれません。
ストレスホルモン・コルチゾール。まるでゲームのボスのような名前ですが、しっかり記憶しておきたい存在。
やつらと出会わないようにするにこしたことはない。これからもできるだけ戦わずに済むように、「モノとの距離感」を大事にしていこうと思います。
それが自宅でできるストレス対策。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫