ミニマリストだからといって、なんでもかんでも手放したり捨てたりするわけではありません。
ましてや、家族がいるとなおさらです。
我が家にもどうしても捨てないモノがありますが、それがあるからこそ、家族のバランスがとれています。
ソファは捨てない
我が家のリビングある2人掛けのソファ。
幅160cm 奥行95cm、ごく一般的なサイズです。
こちら、結婚を機に購入して7年ほど経ちますが、今でも触り心地と色味ととても気に入っています。
特に、妻のほうがこのソファを気に入っていて、たとえ断捨離をしても、これだけは絶対に手放したくないと公言しています。
ソファに寝転がって読書して、寝落ちするのが良いそうです(笑)
妻がはっきりそう思っているなら、たとえミニマリストとしても手を出せません。
なによりも、家族の満足・効用が一番なのです。
少なくとも、それをさしおいて取り組むミニマリズムはただのエゴだと思います。
ミニマリズムを押し付けない
家族のあるミニマリストとして常々考えることは、自分の考えを家族に押し付けないこと。
例えばわたしが独身であれば、間違いなく思い切ってリビングのソファを処分しています。
そうして空いた余白に満足するんだろうなぁというのは想像できます。
ただ、家族がいると、独りよがりでミニマリズムは実践できません。
ソファを手放すことで妻の心が満たされなくなるのであれば、それは絶対にやってはいけません。
パートナーや子どもがそれぞれに心ときめくモノがあります。
それを一人の考えで処分してしまったら、家族のバランスは崩れてしまいます。
ある意味、個人の生き方のような部分もあるミニマリズム。
そこに家族の理解は必須です。
幸い、リビングはソファがあれど、その他のモノはほとんど床に置いていないので、じゅうぶんスッキリした空間になっています。
これもひとえに家族の協力のおかげです。
朱に交われば赤くなる
「朱に交われば赤くなる」と言います。
付き合う仲間や友人によって感化されることのたとえで、人は周囲に影響されやすいもの、ということです。
これは家族でも同じことが言えますね。
家族は、お互いに影響を与え合う最短距離にいる人間同士だと思います。
わたしは自分のやることなすこと、パートナーや子どもに何かしら影響を与えるという自覚は持っています。
もちろん、悪い影響は自ら与えないようには気をつけていますが、わたしの実践しているミニマリズムが、なんとなくパートナーや子どもに伝わっていることを感じます。
みんな部屋を散らかさないし、散らかしたとしても、きちんと片付けてくれます。
これは、一般的に考えても良い影響かと思います。
もともとモノが少なく、整理整頓されているので、息子くんも自然とその通りに戻す気質になっているのかもしれません。
このように、家族間でけっして考えを押し付けることのないよう、あくまで自然に、お互いに良い影響で染まっていけば、いいなぁと思っています。
ミニマリストのおうちは、家族のバランスによって成り立っているのです。
捨てないソファはその象徴なのかもしれません。