ちょっと元気がなかった私のことを見かねて、妻が「おいしいもの食べにいこ！」と誘ってくれたのが嬉しすぎて、しゅんかん、心が跳ね上がりました。
「今日は私がごちそうするから」と、妻の横顔がきらーんと男前に映りました。か、かっこいい‥！
行き先は、我が家のチートデーの定番、みんな大好き某中華チェーン。お店に入る前からぐうとなるおなかに、何を食べようか思案します。
席に着いてメニューを選ぶわたしと妻と息子くん(8)。最近の息子くんは固定で、「忘れられない中華そば」と「ニラレバ炒め(ジャストサイズ)」、それにママと餃子一人前を半分こ。
むむ、ママもまったく同じ組み合わせにするとな？では、わたしは、セットでいこう。中華セットで、「ニラレバ炒め」。って、3人とも、ニラレバ？なかなかない光景ですが、我が家のニラレバ愛を反映しています。
運ばれてくる、料理にごくり。いただきます。はふはふしながら、みんなで食べる中華‥最高じゃないですか。にんにくの力か、レバーの力か、食べれば食べるほど、心が上向きになっていく。
もちろん本場のものとはちがいますが、わたしたちの食べる庶民の中華料理って、否応なしに元気になりませんか？一口、二口、ほおばるだけで脳が回復していくといいますか。あれ、なんなんでしょうね。
わたしが元気がないから、と誘ってくれた妻に感謝してもしきれません。ありがとうね、今度はわたしが何かごちそうするね。
そして、ぷはーと食べ終わって、お会計で並んでいたら、妻が後ろの女性(マダム)になにやら声をかけられているのが見えました。その時、わたしと息子くんは離れていました。
お会計が終わったあと、妻から話を聞くと、なんとそのマダム、親切にも割引のクーポンをくださったのだとか。
マダムいわく、「今月で期限が切れるのだけど、私もう今月来ないし使わないから、よかったら使って」と、500円割引のクーポンを妻に渡してくれたのだと！
そして「このあとういた500円でアイスでも食べたら？」「いいですね～！」という二人のやり取りがあったそうな。えええ。なんて親切な！
そんな話を聞いて、帰る前にお礼をしないとと思って、家族3人でお店の外に出たマダムを追いかけ、「ありがとうございました！」と再度お礼をお伝えすると、「そんな、ご丁寧に」と返ってきました。
なんと。そこでぱっと「ご丁寧に」という言葉が出る、マダムの心の余裕に感動。わたしたちは、すーっと、心が温かくなりました。
帰りがけ、「素敵なマダムだったね」と妻と言い合いました。そして、せっかくならと、帰り道のスーパーに寄って、３人でおいしそうなクッキーサンドのアイスを購入。500円もしませんでしたが、それはパパが出すね、と優しさの優しさにのっかりました。
そして自宅に戻って、買ったアイスをぱくぱくぱく。中華をおなかいっぱい食べて、アイスをいただく。超チートな光景。いいじゃないですか、たまにはこんな日があったって。
ああ、それにしても、妻も優しいし、マダムも優しかった。そんな人たちがこの世にいるって、幸せだ。
つぎはわたしが誰かに優しくしたい。なんなら、優しくさせてください、お願いします。
そうしてほくほくした気持ちで、温かいお風呂に入って、お布団で眠る。
なんだか心がしだいに回復してきた、と感じ始めています。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫
