ミニマリストは個人の生き方であって、誰にも強要はできません。
たとえ家族であってもそうだと思うことがあります。
すっきりとした家と家族とのバランスを考える。
家庭のあるミニマリストのつぶやきです。
時計のない家
我が家には時計がありません。
時間を測るタイマーはあれど、壁の掛時計、置き時計がありません。
これは、私が部屋になるべくモノを置きたくない方針なので、そうしてきました。
幸い、手元のスマホを見たり、左手に常時着けているGPS時計「Polar Pacer Pro」があるので、時間が分からなくて困るということはありません。
こうやってパソコンでブログを書いている間も、画面右下には時間が表示されていますしね。
それでも、スマホも時計も手元になければ、最悪リビングの壁の温水器のリモコンの時計を見ればいいやという体たらく。
と、このようにしていると、とうとう妻が不便さを口にするようになりました。
キッチンにいながらパッと見て時間がわかる掛け時計がほしい。
最近よく言うようになったのですが、なんとなくあやふやにしてごまかしてしまっていました。
妻はいつもスマホを持っているわけではないので、しょっちゅう私に「今何時?」と聞き、私が自分の腕時計を見て時間を教える、という場面があります。
もしかすると、生活するのが私と妻と二人ならこのままでもよかったかもしれません。
子どもと時計
ある日、妻からこの自宅の時計の話のおりに言われたことがあります。
それは「子どものため」ということ。
自宅にアナログ時計がないことで、小学校にあがったときに他の子より時間の意識が芽生えないのではないか?
時計の読み方がわからないことで勉強に支障をきたすのではないか?
なるほど、たしかに言われてみれば。。
おじいちゃんおばあちゃんの家には掛け時計があり、おじいちゃんは息子くんに時計の読み方を教えてくれています。
ただ、自宅に時計がないため、今後朝の支度をする際に息子くんにとっては時間の意識がなかなか身につかない可能性もあります。
ちなみに今は私はタイマーを使って、あと何分後に出発するよ!と説明しています。
「息子くんのために」と言われると、確かに考えさせられるものがあります。
私は部屋の壁に何かを付けるのが、ミニマリスト的な観点から「なくていいだろう」と思っていましたが、それは私ひとりの考え。
いっしょに暮らす家族の目線でも物事を見極めないといけません。
ここまで、掛け時計がなくて不便だという妻の不満も聞こえないようにしていたので、それも反省です。
やはり、家族の快適なくして理想のミニマリズムなし。
そう思った出来事でした。
家族とミニマリズム
自分単品で完結するミニマリズムとは異なる、他の人間の意志が介在する、家庭のあるミニマリスト。
私もそのひとりで、悩むことがあります。
パートナーや子どもに対して
「どうしてこんなモノをもっているのか?」
「どうしてこれを片づけないのか?」
そう思うことはあります。
しかし、それは本人には絶対に口が裂けても言えないこと。
だって私が選んだミニマリズムは私自身の問題で、他の人に押し付けられるものではないからです。
自分にとっては不要に見えるものも、彼・彼女にとっては大事なものかもしれない。
逆に私にとって大事なモノも家族から見れば不要なものかもしれない。
しかしそれがあるからこそ、それぞれの人生が豊かになっているかもしれない。
常にそんな視点で考えるようにしています。
私にとってはありがたいことに、もともと片付けられない人だった妻(こんなことを言ったら怒られる。。!)が、私がミニマリスト化してからは、見よう見まねでモノを大量に捨てて身の回りをすっきりさせました。
特に衣類をごっそり袋に入れて捨てた時には、「本当に大丈夫!?」とこちらが心配になるほどでした。
しかし、妻はモノを捨てたことをまったく後悔する様子もないので、ミニマリズムのその効果を実感したように見えます。
5歳の息子くんはというと。
本人はまだ収集したり所有したりするという意識がないせいか、モノの数は多くありません。
おもちゃも「買って買って」と言いますが、結局は手元にあるもので遊んでいるので、極端に数はありません。
最近主に遊んでいるものとしては、ニンテンドースイッチとレゴ。絵本も大好きです。
私としては、彼が今後所有するモノに口出しはするつもりもないのですが、「パパさんはこれだけしかなくても幸せに生きている」ということを、なんとなく見てくれたらいいなと思います。
モノを手に入れる彼のい生き方のヒントになれば嬉しい。。のですが、なかなかそうもいきませんよね。
将来パパさんに考えを押し付けられた、というのは不本意です。
あとは落書きしないで、壁にシール貼らないで、とかいちいち言われたら子どものやる気をそぐので、言わないようにしています。
ただ、自宅は常にきれいに片づけていたい。できるだけ床にモノを置かないようにしたい。そう思います。それだけは息子くんにわかってほしい。
せっかく買った戸建て住宅。家族3人で最低限のマナーを守りつつ、おうちを使い倒したいねと妻と言い合っています。
多少壁のクロスがはがれようが床に傷がつこうが、それも家族が過ごした証。最近はあまり気にしなくなってきました。
それより家族で楽しむ時間が大切。
最近息子くんが作ったあさがおの作品を壁に貼りました。テープは簡単にはがれるものです。
横には七夕の時に作った短冊が。息子くんの願いごとをパパさんが書き留めました。
「パパさんが きもちよく ねむれますように」
そんなに寝付けないことないのに。。むしろ、いつもお布団ですぐに寝てしまってごめんよ。
これはお盆が終わってもう少し涼しくなるまで壁に飾っておこうと思います。
次はどんな作品を作ってくれるのでしょうか。。
さて、パパさんは部屋にあう掛け時計でも探してこよっと。