誰もが耳にしたことのあるあの切ないピアノのメロディ。
いきなりですが、このピアノ初心者の私が、坂本龍一さんの「戦場のメリークリスマス」を弾けるようになる!と決意しました。
またまた思い立ったが吉日。気持ちより、身体が先に動きだしました。
色褪せない名曲
もう名曲すぎて恐縮なのですが、ご本家様の「戦メリ」はこちら。
この曲はピアノだけでも完結するのですが、オーケストラとの共演も泣けます。
映画「戦場のメリークリスマス」は1983年に公開されたので、この曲もリリースされて約40年が経とうとしています。そんな昔なんですね。
月日が経ち色褪せるどころか、ますます普遍的な輝きを放っていて、いつどの瞬間に聴いても感動します。
ところが、何を隠そう、私自身この元ネタの映画自体、観たことがありません。
「戦場の〜」というくらいなので、戦争モノなんだろうな、ビートたけしさんが出演者している、くらいしか予備知識がないというふざけたやつです。本当にすみません。
そんな人間ですが、ピアノの旋律に感動する心くらいは持ち合わせているので勘弁してください。
もしかすると、観ないほうが自由に曲のイメージができるので良いのかも?なんてまたいい加減な私です。
生きているうちに弾いてみたい曲たち
今年4月からピアノ(キーボード)の練習を始めたのですが、徐々に指が鍵盤に馴染んできたような気がします。
もちろん、長年ピアノを弾いている方からすると、まだまま初心者の「しょ」の字なのですが。それでも、まったくのド素人がこの指できれいなメロディを奏でられたという感動は、生きていてよかったなと思えるほどです。
最近弾いているのは、相変わらずジブリの簡単ピアノアレンジで、
「となりのトトロ」の「風のとおり道」
「天空の城ラピュタ」の「ハトと少年」
「千と千尋の神隠し」の「あの日の川」
をほとんど毎日弾いています。「ハウルの動く城」の「人生のメリーゴーランド」はさわりだけ。
「魔女の宅急便」の「やさしさに包まれたなら」、「鬼滅の刃」の「炎」はまだまだ練習中です。
あれ?思ったよりレパートリーが増えていない。
いずれも完全にノーミスでは弾けないものの、自分で弾いていて心地よいので満足しています。
むしろ、誰とも競わないし、誰に迷惑をかけることもないので、それで十分じゃないでしょうか?
それぞれ、「生きている中でいつか弾いてみたいなぁ」と思っていた曲です。その「いつか」がやってこないので、こっちから寄ってみたところ、なんと不器用ながら弾けるようになってきたではありませんか。
待っていても仕方がないので、思いついた時にやってみるしかありません。
そんなかんじで次に白羽の矢(?)が立ったのが、「戦場のメリークリスマス」なのでした。
クリスマスまでにマスターするっ
そしてその曲をマスターするため、またまた自分を縛るのでした。
「今年のクリスマスまでに弾けるようになる!」
さらに記念に12月24日に家族に披露しよう、なんて思っています。
さっそく、練習開始。
楽器の練習も今や教則本より動画で見たほうが絶対の見込みが早いことを知っています。(ギターの経験より)
ですので、一番見られているYoutubeの動画をチェックしてみました。私が参考にしたのはこちら。
最近こういうのが流行ってますよね、鍵盤の上からカラフルな棒が降ってくるやつ。きっと慣れてくるとわかりやすいのでしょう。私はまだ目でじーっと追うだけで精一杯です。
そしてその動画は、ヤマハさんの「ぷりんと楽譜」の解説になっています。「ぷりんと楽譜」は様々なアーティストの楽譜がオンラインで購入できる便利なウェブサービスですが、今回初めて利用して良いなと思ったのは、コンビニで簡単にプリントできる点でした。
「戦場のメリークリスマス」はA3で3枚だったのですが、1枚200円×3枚=600円。コンビニの複合コピー機でプリント予約番号を入力するだけで簡単に印刷できました。
あの曲、すぐに弾きたい!という時にわざわざ本屋さんに行かなくても近くのコンビニで足りるという。
やったーと、思わずコンビニでティラミスアイスも買いました。おいしい。
そしてさっそく帰って譜面とにらめっこします。
ジブリの簡単アレンジの楽譜集は指の番号と「ドレミ」がふってあるのでわかりやすいのですが、本来そんなものないわけで。
五線譜と「♭」と目を上下左右に動かして、疲れます。。
なんとか音を探り探りして、Youtubeの動画と照らし合わせます。なんとか指と音が合ってくる感じが心地よい。
そして、はじめの4小節を繰り返し弾いてみると。。
じーん。
感動でしびれます。
この拙い指とリズムですが、そもそも音の組み合わせが完成されているだけに、弾く人が下手なことは問題にはならないのです。
あー、もっと上達したい。
繰り返しも含む最初の16小節を弾いてみると、さらに感動に包まれます。。
これは、ぜひともクリスマスまでに完成させたい。やる気がみなぎってきます。
ところが、ここでひとつ気づいたことがあります。
それは、私の使っているキーボードにはこの曲で使うはずの鍵が、ない!
そうなんです。実はピアノ(キーボード)の鍵盤の数は「鍵(けん)」というのですが、私のキーボードは「61」鍵で、もうひとつ上のサイズが「76」鍵、ということなのです。
この曲ではわずかに高音と低音で、弾きたい音が、ない。
将来こんなことになるとは考えず、キーボードを購入してしまった。。あ、いや、妻はたしか購入前にそんなことを注意していたような。。彼女の忠告を聞いていなかった私が悪いのです。
とにかく、キーボードの見た目がインテリアとなじむことが当時は優先だったようです。
それにしても、「戦場のメリークリスマス」の心動かす要因のひとつは、音の幅が広いことだったんだなぁと今更ながら感心しつつ、足りない音をどうしようか考えています。
とにもかくにも、その部分以外の練習をしていきたいと思います。出だしの16小節をひたすら練習します。
またまた思いつきで始まった真夏の「戦場のメリークリスマス」チャレンジ。
凍える冬に、果たして完成することができるのでしょうか。
あと170日。