わたしがマラソンで突き抜けようとする一方その頃。
息子くんがこの春始めた空手がきっかけで、もう1人、我が家に武闘家が誕生しました。
進化する息子くん
5歳の息子くんは4月から極真空手を習い始めました。
初めはもじもじしたり、声が小さかったり、動きがぎこちなかったのが、いつの間にやらこなれてきました。
道場での練習では、一番声が通るようになり、基本稽古でも素早く型の移行ができるようになってきました。
これには、周りの同期のお友達の影響もかなりあると思います。仲間が頑張っている姿は、自然と気持ちが引き締まるようです。
先日もふだんの練習の他、先輩の試合を観戦して刺激を受けてきました。
練習では、先生から厳しく指摘されることもありますが、ベソをかくことなくがんばっています。
自宅ではゆるく優しい子なのですが、外に出ると我慢強く振る舞うことができるんだなぁと感心します。
息子くんは自分から空手をやりたい、と言って始めた手前、今のところやめたいとか行きたくないとは言いません。
心身共に、習い始めて2ヶ月足らずで、こんなにサマになるんだなぁ。実はパパさん、じーんときています。
日々、進化する息子くん。
それもひとえに、「我が家の先生」のおかげです。
我が家の先生
妻(ママさん)は我が家随一の真面目で慎重派。
習い始めた空手が、日々の自宅での練習なくして上達しないことを早くに察した彼女は、毎日「我が家の先生」として、息子くんと練習することを決心しました。
練習風景をすべてスマホで動画を撮り、それを自宅や仕事の合間に見てノートに書きまとめます。
そして、夜は息子くんと1日20分〜30分程度必ず練習を欠かしません。
自宅でも、練習を始める時は「押忍!お願いします!」、終わる時は「押忍!ありがとうございました!」と締めています。
妻は道場で先生が息子くんに注意したことも取りこぼさず、毎日の練習で細かくチェックしています。
だからこそ、次回の道場での練習では先生に「いいぞ」と褒められ、さらにモチベーションが上がる、という良いループに入っているようです。
妻と息子くんが自宅のリビングで練習している間は、わたしは2人の気が散らないように、別室にこもってピアノの練習をしています。
一方では「せいっ!!せいっ!!」と空手の練習。
一方では鍵盤の上、思うように指が動かず「くぅ〜」と悶えるピアノの練習。
我が家の夜は、毎日そんな風景が繰り広げられています。
妻も武闘家になりまして
息子くんが空手の練習を重ねるうちに、それを彼に教える妻の身のこなしも変わってきました。
最近は先生から、足を出来るだけ高く上げて蹴りができるように、と指導されています。
やってみるとわかるのですが、実際なかなかふつうに蹴っても足が上がりません。わたしは全然足が上がりません。
ところが、妻と息子くんは足腰の柔軟をしたり、高い位置での蹴りの繰り返し練習をしているうちに、徐々に蹴りが高く、速くなってきました。
妻は息子くんに回し蹴りをきちんと教えるため、自らも回し蹴りの練習をしています。
ふと、わたしを練習台に、「ちょっとそこに立っていて」と、ぴたっと止まらせて、わたしの目の前で足を振りかぶります。
びゅんっ。
するどい軌道を描いて高い位置まで届く蹴りが、空を切ります。
「わ〜すごい!!これで痴漢に襲われても心配ないね♪」と拍手するわたし。
すこし震えました。
妻は、突きの構え、繰り出し方もさまになっています。
なんと、息子くんが空手を習っていると思いきや、彼女も着実に身についているではないですか。
じわじわと武闘家になっていく妻と息子くん。
その成長具合に嬉しくも驚いています。
初めは誰でもぎこちなかったり、できなかったりするものですが、そこを地道に練習を重ねることで、徐々にできることが増えていく。
そんな成功体験を妻と息子くんにも、引き続き感じてもらえたら、そんな嬉しいことはないです。
わたしもマラソン、まだまだやればできる。そう信じています。
スポーツがきっかけで家族みんなでやる気に燃える、そんな5月半ばです。