静かな待合室でのひととき
病院の扉を開けると、ふわりと流れるピアノの音。大きな窓の向こうには風に揺れる木々があり、待合室には穏やかな時間が流れている。
ふかふかのチェアに腰掛けて深呼吸をすると、それだけで少し肩の力が抜ける気がします。
ワタシ、やっぱり思う。この空間に身を置くことは、お金や時間を使ってでも確保する価値がある!!
周りを見渡せば、静かに本を読んでいる人、夢中で携帯ゲームをしている人、目を閉じて瞑想している人などさまざま。誰もがそれぞれの事情を抱えてここに来ています。
それが大きなものか小さなものかは、外からは分かりません。でも確かに同じ場所に集まった仲間であり、同志のような存在に感じるのです。
勇気を出して通うということ
人は、イライラやモヤモヤを周囲にぶつけて発散することもできます。
でもそうせずに、自分と向き合うために病院を予約し、足を運ぶ。独りで抱え込むこともできるのに、わざわざこの場所に来る。それは誰もが勇気ある行動者である証と言っても良い。
私は待合室にいる一人ひとりに「尊い!」「愛している!」と伝えたい。…けど、みんなびっくりするので、妄想でとどめておくとして、抱きしめたくなるほどの敬意を抱いています。
心療内科に通うことをいまさら躊躇する必要はまったくなく、むしろ胸を張って言えることだと感じます。
ここに来る人は全員、人生の中で一歩を踏み出した勇者。かっこいいし、本当にすごいと思うのです。
続いていく心とのつきあい
ここ最近の私自身はというと、先生に薬の量を調整してもらいながら、少しずつ気持ちの安定を取り戻しています。
今の状態は「凪」のような穏やかな期間かもしれません。それでも、この心とのつきあいはずっと続いていくもの。
波があることを前提に、焦らず一歩ずつ歩んでいこうと思います。
心療内科に通う人は決して特別ではなく、誰もが同じように日々を頑張っている。
そう考えたらまた尊さに胸がぎゅうとなるのでした。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃