父の病気から考えること
69歳の父が脳梗塞で倒れてから、あっという間に2か月が経過。その間、心に浮かぶことがたくさんありました。
「どうしてこうなったのだろう」「これからどうすべきなのだろう」と考え続け、これまで自分には遠いと思っていた「介護」という言葉とも向き合うようになりました。
家族の不調をきっかけに知識を得たことは図らずも勉強になったといえます。それと同時に、わたしたち人間の存在そのものがいかに危うく、奇跡のようなバランスで成り立っているのかを実感する毎日です。
人体の不思議と命のはかなさ
人間の身体は約37兆個の細胞で複雑にできているといいます。心臓が鼓動を続け、血液が隅々まで巡り、脳が休みなく働き続ける。
何十年も毎日これを繰り返しているのは、冷静に考えると驚異的なことじゃないですか?
ところが血管がたった一か所詰まるだけで、昨日まで普通にできていたことができなくなる。歩くこと、話すこと、コーヒーを飲むこと、パソコンに向かうこと。そんな当たり前の行為が、ある日突然できなくなるかもしれない。
考えれば怖いのに、どうしても考えてしまいます。
だからこそ、今こうして自由に動ける身体を持っていることが、なによりも特別でありがたいことなのだと心の底から感じています。
生きているということは、ある意味で「奇跡」そのものなのだと思うのです。
奇跡を少しでも長く享受するために
父の病気をきっかけに、わたしも自分自身の生活を見直す必要があると強く思うようになりました。
生きるという奇跡を少しでも長く享受するためにできることは、基本的な生活習慣を整えること。食事・運動・睡眠を大切にし、大きなストレスを抱え込まないこと。喫煙や過度な飲酒は避けること。
もちろん、それでも突然の不調に襲われる日が来るかもしれません。ですが、そのときに「もっと気をつけておけばよかった」と悔やむよりも、「できる限りのことはしてきた」と、納得できるような人生をおくりたい。
この奇跡のような幸せな日常を一秒でも長く味わうために、今日も心を改めて、すごしたいです。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫