これまでのわが家のやり方
我が家は今年で結婚10年目。紆余曲折はあったものの、息子くんと3人で楽しく過ごしてきました。
そんなわが家ですが、実はこれまで「家計管理」というものをきちんとやってきたことはありませんでした。
基本的には夫婦共働きで、付き合っていた頃からの延長で「お互いの収入や支出に口を出さない」スタイル。
妻が食費や日用品を、私は住居費や光熱費、それ以外を担当。その分担は自然に決まり、お金の面でけんかになることもなく過ごしてきました。
なるほど。振り返ると、「あうんの呼吸」でなんとなくバランスはとれていたのかもしれません。
妻の一言がきっかけに
ところがある日、妻から「そろそろ家計管理、〇〇(私)に任せようかな」と言われたのです。
「どうしたの?」と聞くと「だって、餅は餅屋でしょ?」とのこと。
なるほど。たしかに私はファイナンシャルプランナー(CFP®)。実務では活かせていなかったけれど、図らずも家族の一番近いところで役立てるチャンスをもらったというわけです。
正直、これはうれしい提案でした。家計を見直すことは未来を描くこと。そう思った私は、すぐに「やろうやろう!」とやる気に火がつきました。
実はそれまでも妻にそれとなく、いっしょにお金のこと考えよう‥?と進言はしていたのですが、どうも私のアプローチが下手なのか、彼女の理解を得るまでいたりませんでした。
まず取り組んだのは「見える化」。お互いの口座や証券口座をマネーフォワードMEで連携し、家計全体を一枚の絵のように把握できるようにしました。(私がもともと使っていたので妻とアカウントを共有)
住宅ローン残高も表示されるので、プレッシャーでありつつも、やる気を高めてくれます。あらゆる支払いは私のクレジットカードに一本化し、おこづかいはそれぞれデビットカードで管理。さらにそのデビットカードは、あえてマネーフォワードと連携せず、お互いに干渉しないこと。
ルールを整理するだけで、だいぶシンプルになりました。
共通の財布で“いっしょに”感
さらにもうひとつ工夫としてリアルの「共通の財布」を用意しました。
近年、おおむねキャッシュレスで過ごせるものの、それでも現金を使う場面があるので、その財布に現金を少し入れて自宅の特定の場所に置き、必要な時にどちらかが使い、使ったら支出としてマネーフォワードに記録する。
たったこれだけですが、不思議と「一緒にやっている」感覚が強まります。家族は運命共同体。これまでは一人でこつこつ資産を育ててきましたが、これからは夫婦で力を合わせて未来を築ける。そんな心強さを感じるようになってきました。
結婚10年目という節目に、遅ればせながら家計管理という新しい挑戦を始められたのは我が家にとって大きな転機。
こつこつ資産を育てるのは私の得意分野。ここからはもう一人じゃない。必ずや家族に還元したい。
せっかく妻が「任せるね」と言ってくれたので、「任せて!」責任をもって家計管理させてもらおうと心に決めたのでした。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫

