父の入院から得た教訓
父が突然倒れて入院したことで、あらためて家族の在り方について考える機会を得ました。
特に強く感じたのが、「パートナーの個人情報をきちんと共有しておくことの大切さ」です。
病院で母が医師や看護師から質問を受けている場面に立ち会ったのですが、「病歴は?」「現在服用中の薬は?」「お薬手帳は持っていますか?」と聞かれても、即答できないことがたびたびありました。
母も父に長年連れ添っているのでおおむね答えられるものの、聞かれたことに対して、「うーん、たしか…」と曖昧な返事になる場面も。
もちろん母は父を思って一生懸命応えていますが、いざというときのために、日ごろから家族間で情報を整理・共有しておくことの重要性を痛感しました瞬間でした。
この経験を自分自身に置き換えてみると、はっとしました。
もし、パートナーの身になにかあったら
私の妻もこれまでに何度も体調を崩し、手術や投薬を経験してきました。でも、私はその詳細をどこまで把握しているだろう?
もし妻が突然倒れ、病院で「過去の病歴は?」「服用中の薬はありますか?」と尋ねられたときに、私は正確に答えられるのか…。そう考えた瞬間、背筋がひやりと冷たくなりました。
そうだ。逆だってありうる。私自身、急に倒れることもあるかもしれない。そんな時に妻が焦らないようにしておかないと。
これはまずい。このままだと、パートナーにいざというときに適切な判断や手続きができないかもしれない。それは最悪の事態を招く可能性すらあります。
まずはどうやって共有するか、相談しよう
今回の父の件で、もう一つ問題になったのが、マイナンバーカードなど貴重品の所在、そして暗証番号です。
母は父の保険証の置き場所も暗証番号も把握しておらず、番号の入力を2回間違えてしまいました。あと1回ミスしたら、再発行など面倒な手続きが必要になります。
これって、実はどこの家庭でも起こり得ること。私自身も、妻のスマホのロック番号、クレジットカードの暗証番号、各種アカウントのログイン情報など、実はお互いにまったく知りません。それで本当にいいのか?
このままでは危険だと感じ、私たちは次の休みに「情報共有会議」を開くことを決めました。紙にまとめる?アプリで管理する?何をどこまで共有するか?――きちんと話し合って、備えておくつもりです。
いざというときに困らないように。家族を守るために。今すぐにでも、できることから始めないと。