「語学はもう必要ない」って本当?
「AI翻訳があるから、語学はもう学ばなくていい」
そんな声をちらほら見かけるようになりました。
でも私は、はっきりと「NO」と言いたい。
確かにAI翻訳の精度は年々向上し、簡単な文であれば問題なく伝わるようになってきました。私も日常業務で翻訳ツールを使う機会が多く、その便利さには感謝しています。
ですが一方で、ツールから出てきた訳文に「主語が違う」「ニュアンスが違う」「こうじゃないのになぁ」と感じることも多いのも事実。
そこにはやはり人間のチェックと修正が必要です。そして翻訳ツールが出した答えが正しいかどうかを判断する力は、結局は使う側の語学力にかかっています。
対面で伝わる安心感
私が語学の大切さを実感するのは、やはり外国人のお客様と対面で接したときです。(英語圏のお客様の賃貸全般のサポートをしています。)
特に、日本語が話せず不安そうにしている方に対して、英語で声をかけ、問題を一緒に解決できたとき。
難しい単語を使っているわけではありません。それでも、直接の言葉で対応したときに見られる相手の「ほっとした表情」――それは翻訳機越しの会話ではなかなか得られない、貴重な体験です。
会話は「情報の伝達」だけでなく、「気持ちのやりとり」でもあるのだと、あらためて感じます。距離が一気に縮まるのは、やはり自分の言葉で伝えた時です。
日常と仕事に使える自分のフレーズを増やそう
語学の上達には、やみくもに単語や文法を覚えるよりも、「自分がよく使いそうな表現」をストックすることが効果的だと感じています。
私が実践している方法はこうです。
- 会話前に「こういうことを言う場面があるかも」と想定。
- その日本語をGoogle翻訳などで英訳。
- 主語や語順がおかしくないかチェック。
- 正しい英語フレーズを何度も口に出して練習。
- 実際にその場面が来たら使ってみる。
- 相手の反応で伝わったかを確認し、微調整する。
要は行き当たりばったりでなく、こちらから想定される会話の流れにもっていって、自分の用意したフレーズを使う、ということ。
「This is a pen.」のような教科書の例文より、自分の暮らしや仕事に直結した文を覚えていく方が、断然スピードも実用性も違います。
語学はまだまだ終わってなんかいません。
相手の笑顔を見られるその瞬間を、これからも増やしていきたい。
そういう気持ちで、それが本当にオワコンになる時を、見届けてみようじゃありませんか。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫