ピアノ教室の先生に勧められたブルグミュラー
ピアノを習い始めて1年が経ち、これからの練習方針を先生に相談したところ、勧められたのが「ブルグミュラー」でした。
40歳からピアノを始めた私にとって、この名前は初耳。ですが、調べてみると、ブルグミュラーは19世紀のドイツ生まれの音楽家で、ピアノ教育に大きく貢献したすごい方だそうな。名前の響きからも、どことなくドイツらしさを感じます。
これまで私は「バイエル終了程度」のレベルで、好きな楽譜を自由に(適当に?)弾いていましたが、そろそろ基礎をしっかり固めたいと思い、ブルグミュラーに挑戦することに決めました。
そしてまず最初に取り組む曲は「すなおな心」。

「すなおな心」と発表会
その「すなおな心」を弾いてみると、非常に美しく滑らかなメロディーに感動しました。うーん、これはただの練習曲ではありません。
全体を通してスラーの練習ができるようになっており、なるほど確かに基礎練習としてもよくできていると感じました。(えらそう?)
ブルグミュラーの他の曲も、どれもフックがあってメロディアス、すぐに気に入りました。きっと練習を続けていけば、より表情豊かに演奏する力を養えるのではないかと期待しています。
そんな折、ピアノ教室の先生から発表会の案内がありました。残念ながら私は都合がつかず参加できませんでしたが、そこであるお話を聞きました。

なんと、同じ教室に通う80歳の方が「すなおな心」を発表会で弾かれるとのこと。
その方は、「年齢的に、いつピアノが弾けなくなるかわからない。だからこそ、どうしてもこの曲を今弾いておきたい」と強く希望されたそうです。
発表会に出るのを家族に知られないようこそこそ練習していたのですが、怪しまれて問い詰められ、とうとう自白したのだとか。いいじゃないですか、ご家族が応援に来てくださるなんて、素敵!
せっかくの機会、ぜひ思いっきり発表の場を楽しんでいただきたいものです。
やりたい時が、やるべき時
この話を聞いて、心がじーんと温かくなりました。ピアノに年齢の壁はなく、何歳からでも始められる。やりたい時こそが、やるべき時なのだと改めて感じました。
私も、自分の心を小学生に戻したような気持ちで、「すなおな心」と向き合いたいと思います。ピアノを弾くという行為は、ただ指を動かすだけではなく、音楽を通じて心を育てることでもあるのでしょう。大人になった今だからこそ、子どものような純粋な気持ちで一音一音を大切に奏でていきたいものです。
というわけで、ここからブルグミュラーの練習を続けながら、ピアノを通じて新しい発見や成長を楽しんでいこうと思います。きっと挫折の連続ですよね、わかります(笑) 気長に取り組みます。
そして、ひょっとしていつか私も発表会で「すなおな心」を弾ける日が来るかもしれません。その時には、この曲に込められた「素直な心」を、しっかりと音にのせて届けたいと思います。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫