不穏な空気の中で
ふとした瞬間、妻と話しているうちに、なんだか不穏な空気が流れました。 「あ、これはまずい…」と感じる瞬間。 お互いにリスペクトを忘れてしまっている。 ちょっとこのままではよくない…と、思い始めたその時でした。
そんな険悪なムードの中、ふと後ろを見ると、息子くんがテレビを指さして「これこれっ」と合図しているではありませんか。 「ん?何?」と画面を見てみると、そこに流れていたのはあの「マツケンサンバⅡ」。
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その曲が流れたら…踊るしかない!
「きみ、あの話をちゃんと覚えていてくれたんだね。ありがとう…」 そう思うと同時に、なぜか情けなさがこみ上げてきます。
そして、反射的に踊り出す私と妻。 いや、もうこの際、大げさに踊ってやろうじゃないですか!
腰をフリフリ、「オッレッ!!」
ぴたっと決める。
もうイントロを踊っているだけで、心がうきうき、わくわくしてくるのがわかります。 リビングをぐるぐる駆け回りながら、踊る踊る! 「ほら、きみも踊って!」と、息子くんにも踊るよう要請。
そして3人で踊る!踊る!!
「あれ?なんで怒っていたんだっけ?」
長い長いイントロが終わる頃、私と妻はハッと気づきます。
「……あれ?なんで怒っていたんだっけ?」
まったく思い出せない。 しかも、ちょっと心地よい充実感まである。 なにこれ(笑)
「オッレッ!!」
ひとまず、息子くんに「仲直りさせてくれて、ありがとう」と伝え、私と妻は顔を見合わせて言いました。
私・妻「いつもすまんねぇ……」
ごめんね、息子くん。 ありがとうございます、上様……。
謎のマツケンサンバ、最強の仲裁術説。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫