シャンプーボトルを手放し、手ぶらで浴室に入れるという自由さを求めて始めた「湯シャン」。シンプルな生活を目指したい私にとって、ナイスな響きだった‥のですが。2か月間試してみての感想は以下のとおり。
湯シャン生活で感じたこと
湯シャン生活を始めて数週間、最初は「本当にお湯だけで大丈夫??」とすこし不安がありましたが、徐々に慣れていきました。目立ったかゆみやフケに悩まされることもなく、頭皮のにおいについても、自分自身では特に気になることはありませんでした。
ただ、「本当ににおわないのか?」という疑問が頭をよぎり、妻に確認をお願いしようと思ったこともあります。ですが、「くさい」と言われるのが怖くて、つい勇気を出せず、そのまま自己判断で続けていました。
そして2か月間、お湯だけで洗髪を続けた結果、髪質も大きく変わったようには感じませんでした。むしろ、自然なツヤが出たような気がして、「湯シャン、意外と良いかも(^○^)」と思い始めていた頃、気になることがありました。
頭皮、特に生え際にかゆみに少しだけ感じるようになりました。それでも大したことはないだろうと軽く考えていましたが、念のため皮膚科の先生に診ていただくことにしました。
頭皮が炎症を起こしていた
診察を受けると、先生から「軽い脂漏性皮膚炎がありますね」と言われました。
脂漏性皮膚炎とは、頭皮や生え際、顔など皮脂分泌が盛んな部位に湿疹ができる状態のこと。原因のひとつとして、カビの一種であるマラセチアの増殖が関係していると聞いてぎょえーとなりました。(※実際カビは普通にいるそうですが) さらに、寝不足やストレス、入浴や洗顔が十分でないことなど、さまざまな要因がこの皮膚炎を引き起こすそうです。
湯シャンが原因ですか?
うーん、湯シャンも影響している可能性がありますね。シャンプーはしたほうが良いですよ。それもちゃんと肌に優しい成分のものを選んで、頭皮を傷つけないようにしないとですね。
先生に試供品として勧められたのは「コラージュフルフルネクスト」。炎症を抑える塗り薬も処方していただき、帰宅後さっそく試してみました。これで安心?
復活のシャンプーボトル
今回の湯シャン生活は残念無念、私には合わなかったようです。かゆみやフケ、においなど、日常生活では特に問題は感じませんでしたが、専門家の診断で頭皮に軽い異常が見つかったことを受け、続行は難しいと判断しました。
「湯シャン」は人によって効果が異なるようで、肌が強い方や環境の変化に順応しやすい方には適しているのかもしれません。ですが、私の場合は肌が弱く、頭皮のケアをきちんと行う必要があったのだと感じています。
自称ミニマリストのワタクシ、「湯シャン生活でシャンプーボトルも手放せる!」と意気揚々でしたが、優先すべきは頭皮の健康。そんなことが今回の実験を通じてわかったので、良しとしましょう。今後はシャンプー生活に戻しつつ、定期的に皮膚科で診察を受け、頭皮の健康を維持していこうと思います。
湯シャン生活、完。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫