はて。何かのマンガであったような、なかったような。具体的に思い出せないのですが、こんな設定ありませんでしたっけ?
ひょんなことから、スポーツの強豪校から弱小校に転校してきた主人公。周りから「わーすげー!あの学校から来たの!?」みたいにヒーローとして受け入れられるものの、実は主人公の内心は穏やかではないという。
「だって、おれずっと補欠だったし…」
学校のネームバリューから勝手に強そうだと思われる、不本意な主人公。はじめはごまかしつつも、しだいにその実力が周りにバレたりして、ピンチに突入していくという展開。結局、少年マンガなので主人公の秘められたド根性で実力を伸ばして弱小校を押し上げていく、みたいなかんじですよね。
そんな話のネタ、なんのマンガでしたっけ?お心当たりのある方、ぜひ教えてください。
というのも、実は少年ではない42歳の私も、似たような感情を覚える時があるのです。
いまや県内トップクラスの実力を誇る高校駅伝部のOB(Old Boy)である私。しかもOB中のOBで、その部活の創設メンバーの一人なのです。そんなことだから、不用意に「〇〇高校出身です」とランナー仲間の中で言おうものなら、相手を「!!??」と驚かせてしまったりすることもあります。
いやいや、実はぜんっぜんそんなんじゃないんです!!あなたの思っているようなツワモノじゃないんですって。
だって高校の頃に何の結果も残せなかったし、真面目のフリした不真面目で、できればうまくさぼりたい、くらい思っていたのですから。
今思えば、練習でもぜんぜん追い込んでいなかったし、反省も修正もしなかった。練習日誌も適当に書いていたし。そりゃ結果はついてきませんでしたよね。高校当時の自分の記録なんて、ろくすっぽ思い出せないというくらいですもん。
だから、「〇〇高校のOB」なんてふうに見られたら、私の心はぐらぐら動揺してしまうのです。強豪校の卒業生なのに、そのレベルに見合わない自分。「すごいね」と言われつつ「ちがうんだ」と構えてしまう。
そこでこの感情にあえて名前を付けるとしたら?
うーん…。「強豪校OBコンプレックス」なんてどうでしょう。
問題は、ただただ自分の心の持ちようなんですけどね。そこに根深い劣等感が絡んでくるものですから、やっかいなもの。自分は自分、人は人、としてさっぱり割り切れたら良いですね。
それにしても、若い後輩のみなさん。信念をもってランニングに取り組む姿は、本当に美しいし感動する。OBのおじさんが時々遠目に練習を見てますからね、じ~っと。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫
にほんブログ村