【雑記】新聞配達員だった頃 あの時、歯を食いしばってやりきったからこそ

早朝、外をブロロロロロッと駆け抜ける、新聞配達のバイク。

駆け寄る足音、さっとポストに新聞を入れて、さっと去っていく。

新聞の購読を止めて早3年。今ではそんな朝らしい音も聞くことがなくなりました。

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ここに至るまでも、やはり「新聞を読まなくて甚大な被害を受けた」ということもなく、平穏に生活ができています。

なので、また新聞を購読することはきっとこの先の人生において、ないでしょう。

もしかすると息子くんが「新聞読みたい」となれば話は別ですが。

とはいえ、たまに思い出すんです、私自身が新聞配達員だった時のこと。

たしか、27歳から30歳くらいまでの間、朝刊を配達していました。

前職を辞めて、公務員を目指そうと思ってフリーターになって、アルバイトを3つ掛け持ちしたうちのひとつが、新聞配達でした。

当時、公務員試験の年齢上限もあり、今しかない!みたいな焦りから、自分で自分を追い込んでいた覚えががあります。

新聞配達は、ご存知のとおり、本当にたいへんなお仕事です。

まずは当然ながら、早起きをしないといけません。

何時に起きていたっけ、たしか午前2時過ぎには起きてたような。

当時の私は早起き体質ではなかったため、起きるのが本当につらかった。

もちろん、寝坊することもすることもたまにあって、そんな時は営業所の方からの電話に心臓が飛び出そうになっていました。

寝坊だけでもう気持ちがどん底に落ち込み、そこから自分を立て直すのに半日ほどかかっていたっけ。

そして、天気のコンディションは問答無用。晴れていても雨が降っても、こちら雪国、雪が降っても有無を言わず配達しないといけません。

春夏はバイクは快適なんです。鼻歌でも歌って、ささ~っと配って、気持ちの良い朝の空気を吸い込んで。

そうして何も考えず投函していたら、お宅を間違えて後でミスが分かってヒヤッとしたこともしばしば。翌日に営業所の方に叱られたっけ。

さらに天気の悪い日は、涙が出るほどたいへん。

雨の時は、新聞が濡れないように神経を張りつめ、慎重にポストまで運びます。上手な配達員さんは、ぜんぜん濡らさずに配れるんですよね。あれ、どうやっているんだろう?結局聞きそびれたままでした。

そして、雪が積もった時なんて苦行のようなもの。バイクが進まないし、すべって転倒するし、周りに助けてくれる人もいない、という状況、よくありました。

実際、雪の日は何度か泣きました。お手上げの時は、何も音がしない早朝の雪の上にごろんと寝転がって、「どうして…」って。

ですが、それはその時の私が「これだ」と選んだこと。

思うんです。あの時、歯を食いしばって新聞配達の業務を遂行した経験が、もしかすると今につながっているのかもしれません。

たしかに、今も100kmのマラソンなど、ぐっとこらえて完走することができていますもんね。途中で諦めない気持ちの持ちようは、あの時から何か関係があるのでしょうか。

ふと思い出した配達員時代。あの頃のたいへんさを思い出せば、これからもたいていの困難はまた乗り越えられるような気がします。

結局公務員試験で挫折し、その後一般企業に就職したことをきっかけに新聞配達はやめました。

相変わらず新聞は読まない私ですが、新聞配達員さんの気持ちは、痛いくらいわかるつもりです。

今朝も配達、お疲れ様です。

みなさんめちゃくちゃガッツがある方。その強さに改めて敬意を表したいです。

おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫

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