「来年の冬は、もうこんなことできないかもしれない」
身体を極限まで小さくして、湯舟に浸かりながら思います。
春から秋にかけては、さっとシャワーで済ませる我が家の入浴。
それが冬になると、浴槽にお湯を張り、妻と息子くんと私と3人で、いっしょにお風呂に入るのです。
私は身長162cm、妻は154cm(?)。
浴槽自体もそれほど大きなものではなく、ここに小学校低学年の息子くんが加わると、もうそろそろ限界。
あれ?去年の冬は3人で入っても、もう少しスペースがあったはずなのに。
いまや妻と息子くんは肩まで浸かり、パパさんは身体の1/3は外に出ているという状態(笑)
それでもいいんです。
そんな風呂場には、子どもの遊ぶおもちゃを置いていません。
おもちゃについても、シャンプーやボディーソープと同様、「銭湯方式」。
遊びたかったら、都度息子くんに外から持ってきてもらいます。
最近楽しそうなのは、湯船に入れるとマスコットやグッズが溶け出す入浴剤「びっくらたまご」のシリーズ、「びっくらたまご お風呂でポケモンつり」。
球体状の入浴剤が溶けると、中から「ポケモン」のモンスターボール型の浮きがついたマスコットが出てきます。
さらに、それを釣るための釣り竿もセットになっているので、プラスチックの釣り針を浮きに引っかけて、ポケモンを釣り上げることができるのです。これがけっこう面白い。
湯舟にぷかぷか浮かぶ浮き。
狙いを定めてパパさんがポケモンを釣ろうとすると、水面を揺らす息子くん。
ちょっとちょっとー!それ、激ムズだから!
そして釣るのに飽きたら、息子くん。
自分の大事なところに釣り針を引っかけようと…。
ちょっとちょっとー!それ、冗談抜きで痛いから!!
なんてげらげら笑いながら、お風呂を楽しんでいます。
ですが、ふとした瞬間。
「あー、今シーズンでみんなで入るのも最後なのかなぁ」なんて、考えてしまいます。
別に妻や息子くんが一緒に入ってくれるなら、それはそれで良いのですが。
息子くんが「おれ、一人で入る!」なんて言い出したら、もう私たち夫婦も一緒に入る理由なんてなくなってしまうのだと。
しなくてもいいのに、いつか来るその時を鮮明に想像したら、なんだか寂しくなるのです。
きっと毎日何気なくみんなで入っているこのお風呂時間は、家族にとってかけがえのないもの。
未来の自分が大金をはたいてでも取り戻せない、貴重な経験。
であれば、いつまで続くか分からないこの温かな時間を、今はじっくり味わいたい。
今日も無事に帰ってきて、みんなでお風呂に浸かりたい。
よし、がんばるぞ。
たったそれだけで今日も一日前を向いて走れそうです。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫
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