長く続いた非日常の生活から日常に戻り、心と身体に落ち着きを取り戻したいと思っていました。
ちょっとダラダラしてしまったり、適当なモノを買ってしまったり。
何かが、緩んでいる。。
そんな時こそ、「自分のチューニングをしなくては!」
と思い立って本棚から手に取ったのが、ミニマリストしぶさんの「手ぶらで生きる。」(サンクチュアリ出版)。
数年前、ひょんなことからこの本に出会い、はじめは必要最小限のモノで生きる「ミニマリスト」の生活に、「なにこのスタイル!?」と度肝を抜かれたのですが、それ以来何度も読み返しています。
しぶさんのベストセターであり、私にとっても「ミニマリスト」のきっかけとなった一冊。
序章にミニマリズムの区分があります。
そぎ落とすべき「無駄」は、お金の出費や物の量だけでなく、生活スタイルや思考、人付き合いまで、人生のあらゆる局面におよぶ。
カネ・ミニマリズム(お金)
モノ・ミニマリズム(物)
トキ・ミニマリズム(時間)
ヒト・ミニマリズム(人間関係)
コト・ミニマリズム(思考・行動)
『手ぶらで生きる。』しぶ より
私もこれらをベースに、今現在目の前にあるモノ・コトにたいして、「それが本当に必要か?」自問します。
ふむふむ。
「これはいるな」「あれはいらないな」
最近ちょっと散らかってしまった身辺整理をすると、なんだかすっきりしました(^○^)
意識的に自分のチューニングをすること、本当に大切だと実感。
特に流されやすい私の場合、意識的に「ミニマリズム」に身を浸さねばなりません。
これは一度で完結するものではなく、日々考え続けるので、「昨日必要だったモノ」が「今日からは不要」となることもざらにあります。
しばらく自主的に考えることをしなければ、しだいに自分の周りに「無駄」がたまっていくので、それを自らそぎ落とす作業がいります。
そのスパンは、できるだけ短いほうが良い。そんなことも感覚としてわかってきました。
考えれば考えるだけ、身も心も軽くなる。
手放せば手放すほど、生活は豊かになる。
まるでウソのような、本当の話です。
私の場合、自分にとっては不要だと感じた娯楽や怠惰を捨てたところ、趣味のマラソンで、夢の250kmレースの舞台に立ち、完走をすることができました。
ミニマリズムの本質は、あある1点を目立たせるために他をそぎ落とす「強調」にある。
『手ぶらで生きる。』しぶ より
「シンプル」は〇で、「ミニマル」は△、というのはしぶさんがよく使う例えですが、非常にわかりやすい。
私も自分にとって余計な部分をそぎ落とし、1点だけ尖らせた、ということです。
尖る、というのは危なげなところもあるかもしれませんが、当の本人は、実に心地よく生活しています。
周りから見ると、「何あの人?」みたいな目で見られるものの、人に迷惑をかけなければ問題なし。
それが私たち「ミニマリスト」なのかもしれません。
私は結局、しぶさんのように「冷蔵庫を持たない」「一日一食」「カーテンを付けない」「白黒貴重の持ち物」、といったところはマネすることはなく、自分の感覚にあわせてミニマリズムを実践するに至っています。
正解がないからこそ、面白い。
自分のちょうど良いところを探す旅、それがミニマリズムの求道者なのかもしれません。
実に楽しい、旅(^○^)
ちょっと迷ったときに何度でも戻ってくる、しぶさんの『手ぶらで生きる。』でした。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫
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