私の大好きな言葉、「足るを知る」。
そして、できるだけ使わないようにしている言葉、「~しか、ない」。
ものの言い方で感じ方が異なる、魔法の言葉について、次の世代とも分かち合いたいと思うのです。
「足るを知る」
毎度当ブログ内で出てきますが、私たちミニマリストのいわば合言葉のようなキーワード、「足るを知る」。
私も常日頃、手元にあるものだけでじゅうぶん満たされていることを感じています。
高級車に乗らずとも、派手にお金を使わずとも、ただ道端の花が凛と咲いているのを目にするだけで幸せ。
そんな気持ちを毎日忘れずにいたいと思っています。
「これだけしか」「こんなにも」
我が家の5歳息子くん。
大好きなおやつの時間に、与えられたお菓子を見て、「これだけしかないの?」と言います。
親から見ると、量としてはじゅうぶんですが、やっぱり好きなものは心行くまで食べたい。その気持ちもわかります。
もちろん、買い与えられないわけでもないので、与えようと思えばどこまでも与えることができます。
ただ、好きなものを与えられる側は、結局どこまでもらっても満たされることはありません。
与えられば、「もっともっと」が終わりません。
それが、モノであっても、お金であっても、時間であってもです。
求めれば求めるほど、それが手に入らないと辛いですしストレスがたまります。
それは、感覚として私たちも学んできたこと。
ですので、息子くんにはいつも言います。
「こんなにもあるんだよ」
自分の思っているより満たされなければ、いっそのこと、手元にあるものを「こんなにも」と思って大事に使ったり、味わったり、すれば良いのです。
本当に自分が満たされる量は、それほど多くないことに気づきます。
それを、私はぜひ次の世代の子どもたちにも知ってほしいなと思うのです。
ほら、家族でやきいもを食べるだけで、ほっとするでしょ(笑)
「こんなにも」幸せ。
いつかマキシマムになっても
まだ5歳の息子くん。
彼の長い人生、生き先々で学び、彼の生き方は形成されます。
そこで、どうしても「足りない、もっとほしい」と思うこともあるでしょう。
かくいう私もかつてはすべてを欲しがるマキシマリストでした。
服もCDもあれこれ欲しい!もっと欲しい!際限なくお金と時間とスペースを使って、独りで疲弊していました。
それが今ではそのほとんどを手放し、本当に自分が満たされるものだけを残したミニマリストになりました。
私自身にそのような経験があるので、息子くんにも一度欲求を追求する体験もしてほしい、とも思うのです。
そのかたわら、ミニマルな生活をおくる両親がいるということで、将来的に何か学んでもらえればなと。
もしかすると、息子くんはマキシマムな生活を選ぶ人生を送るかもしれません。
私たち親としては、彼が大きくなった時に思い出してくれたら良いなと思います。
家族でぶらぶらお散歩したり、いっしょにやきいもを食べたり、空手の練習をしたり、そんな平凡でゆったりした毎日が幸せだった、ということを。
完全に親のエゴですけどね(笑)
少なくとも、私は今の生活で満たされてますし、これ以上生活水準を上げなくてもよいし、心穏やかに暮らしたい。
息子くんにも、ほんのり伝わったら良いな、程度に思っています。
「これだけしか」「こんなにも」
見方を変えれば景色が変わります。
そんな気持ちで、今日も満ち足りた一日を送りたいものです。
おしまい