最近、5歳の息子くんを見ていると、落ち込んでいるところから、やけに気持ちの切り替えが早いなと感じることがあります。
それもやはりママさんの影響のようです。
例えば、自宅でふいに水をこぼした時。「ごめんなさい」
息子くんは、少なくとも私たちパパさん・ママさんに対しては、粗相をしてから最速で「ごめんなさい」と言ってくれます。
特に厳しいしつけのつもりはありませんが、いつからか自分が悪いと思ったら、すぐに謝ろう、という気持ちになったようです。
これはおそらくママさん中心に、自分が悪いと感じたらすぐに謝る、という親の態度を見ているからだと思います。
私も自分に非があれば、できるだけ間髪いれずにママさんや息子くんに謝ります。
だから、我が家ではねちねちお互いに根にもつような雰囲気はありません。
その点、今のところ夫婦間・親子間の関係はさっぱりしています。
ママさんとパパさんの間のケンカ(というレベルのものはほとんどありませんが)の場合、ほぼ9割くらいはママさんから謝ってくれます。実際、大半は私に足りない部分があるのですが。。
彼女の包容力はすごいと思います。
そんな粗相をして自分が悪いと思って謝る息子くんに対してママさんは一言。
「いいのよ、人間だから」
まさに、相田みつを先生の「にんげんだもの」です。
おそらくママさんはなんの意識もしていないと思うのですが、とっさに出てくる言葉が落ち込む息子くんの気持ちを和らげてあげているのです。
「人間だから」という言葉、自分や人を許す言葉として、ある意味最強だと思います。
この言葉を補足すると、「人間だから失敗するもの」「人間だから過ちをおかすもの」というところでしょうか。
私たちはいつになっても未完成な人間という生き物だから、間違ったり迷ったり、あらゆる失敗を繰り返します。
この言葉を発すると、半ばあきらめともいえるほど、フラットで自然な気持ちになります。
そんな心構えでいれば、いざ何か自分の期待と違ったことがあっても、「まぁ、いいか」となるものです。
息子くんは、日々ママさんに「いいんだよ、人間だから」と言われているおかげか、何かあっても「ま、いっか、にんげんだから」と自分に言い聞かせてすぐに切り替えます。
時々その切り替えが早すぎて私たちもびっくりするほどです。
そして、人にもやさしい。保育園のお友達とも争わないし、私たちパパさんママさんおじいちゃんおばあちゃんにもやさしい。人を許すということに、すでに慣れているのかもしれません。
彼に本当に私パパさんの要素があるのかと、ちょっと余計な心配なのですが。。そんな息子くんを誇りに思っています。
最近は彼が打ち込んでいる空手も、どんどん練習内容が難しくなったり、体格の大きい仲間との組手が始まったりと、難度が上がっています。
先生からは、小柄な息子くんは今は苦労することが多いかもしれないけど、あきらめずに練習を続けてほしいとアドバイスがありました。
これからも迷うこと、挫折することはあるかもしれませんが、息子くんには、自分がただの「人間だから」と思って、心を軽く、なんでもチャレンジしてもらえたらいいなと思います。
そして偉そうなことを言っている私パパさん自身も、同じ「人間だから」、失敗することてんこ盛りです。
40歳ですが日々間違うことも多々あります。それでも生きていくには、前に進むしかない。
自分を許し、人も許して、家族毎日心穏やかに生きていきたい。そんな気持ちで息子くんを見ています。