こちら石川県金沢市。
5月5日、午後2時半過ぎ。
子どもの日で混雑していた動物園から帰宅し、家族でお弁当を食べ終わって、ゆっくりしていた時。
突如、響き渡る不快なアラーム。
地震速報!
寝室でうとうとしていた私は、瞬間跳び起き、隣のリビングへ。
ソファに座っていた妻は息子くんにかぶさって、じっとしていました。
ひさしぶりにかなり、揺れた。
寝室もリビングも、頭上から降ってくるものはないものの、とりあえず出口を確保しないとと思い、3人で玄関から出ました。
扉をぱっと開けると、曇り空。
日中は気温が上がりそうな予報でしたが、体感、それほど暑くはありませんでした。
周りのお宅からは、騒ぎ声は聞こえず、妙にしんと静まっていました。
数分だったか、もしかすると、数十秒だけだったか、玄関先で固まっている私たち。
一呼吸おいて、いったん室内に戻りました。
ふとTwitterを見ると、タイムラインにずらりとならぶ地震関連のツイート。
「揺れた」「大丈夫?」
こちら石川県では、大きな地震は頻発するわけではないのですが、能登半島を中心に、忘れたころに揺れます。
この日午後2時半頃の地震は、震源地付近・能登の珠洲市では震度6度でしたが、こちら金沢では震度4だったそうです。
久しぶりだったからか、数字以上の揺れを感じました。
そして、あまり知られていない、能登と金沢の距離感。
実際は、車で片道2時間かかるほど離れているので、今回のように地震の震源地が能登でも、そのままの大きさで金沢が揺れる、ということはめったにありません。
とはいえ、震度4でも相当こわいし、今後これまでと同じように4以上揺れない、という保証もありません。
そしてはじめの大きな揺れから、なんとなく不安を抱えたまま夜になり、その日の午後9時58分。
能登地方を震源とするマグニチュード5.9の地震が発生。
能登では震度5強、こちら金沢では震度4だったそうです。
またまた家族で跳び起き、ちいさくまとまり、どきどき。。息子くんは寝たままで起きませんでした。
夜の地震は、日中のそれより、何倍もこわい。
この状況下、かつて日本全国で起きた、地震の被害に遭われた方々の気持ちを考えると、他人事に思えません。
結局同じ国に生きている以上、この恐怖は共通なのだと、当たり前のことを思い出すことになりました。
ニュースによると、余震はまだしばらく続くといいます。
「余震」?
実ははじめの大きな揺れも、なにかの「余震」だったんじゃないの?
これから天気も崩れてくる予報。地盤が緩んだ地域では土砂災害のおそれもあります。
なんて考えると、もはや自然の驚異にひれ伏すしかありません。
しかし、不安な気持ちばかり詰め込むと、余計に不安になります。
前向きにとはいきませんが、せめて最低限、しばらくは周りに注意を払いながら過ごさねば、と思うのです。
被災の可能性のある地域のみなさん、頭上からモノが落下してこないよう、何かが倒れてこないよう、どうかじゅうぶんお気を付けてお過ごしください。